エイプリル

ジゴロ・イン・ニューヨークのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

おしゃれな雰囲気のある恋愛ムービーでした。
フィオラヴァンテとアヴィガルの恋愛が物語の中心にあるのですが、ウディアレンが目立ちすぎていて、その辺りがちょっと薄らいでしまっているあたり、さすがウディアレンというべきか、もっとキャスティングに空気を読んで欲しかったというべきか難しいところです。
キャストの演技自体には問題はないのですが、いまいち何をテーマにしていたのか把握しづらく、単なる男娼に関するドタバタ劇を見たという印象です。アヴィガルが警察官に惹かれた理由もよく分かりませんし、最後の別れのシーンも意味ありげですが特段の伏線もなかったので、本当に単に意味ありげな雰囲気を漂わせただけのシーンになってしまっています。
場面ごとにみればロケーションやカメラワーク、効果音もおしゃれで見所があるのですが、映画全体を俯瞰した時に「なんだかよくわからない映画だった」という印象が残りました。
フィオラヴァンテが最後の仕事で情事に至れなかった際、すぐさま相手の女性が「恋をしてるのね」と理解を示し、それを素直に祝福するシーンは、余裕のある大人の女性の素敵さを表現していてかなり好きでした。
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