書庫番

ジョン・ウィックの書庫番のレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.0
2,015年10月6日 なかのZEROホールにて試写会鑑賞。

予告編でのキアヌ・リーブスのクールな佇まいとキレッキレッのアクションに期待が高まった殺し屋の復讐譚なのですが、結論から言うと、実に勿体無い作品でした。

前半の話の流れのテンポの良さと、見応えのあるガンフーアクションの迫力がまぼろしだったかの様な失速ぶり。
これが中盤以降ずっと続きます。

何故失速したと感じたのかと言いますと、中盤以降に"アクション映画あるある"が「これでもか!」ってぐらいに炸裂するのです。
これによって登場人物の軸がブレるわ、話はダレるわ、と悪い方悪い方へと流された挙句、全く心踊らないラストバトルに帰着してしまいました。

主人公が如何にもな窮地と反撃をダラダラと繰り返す、既視感に塗れた展開は残念です。
最初から最後まで、悪党が可哀想と思えるぐらいにジョン・ウイック無双で押したら良かったのに…。

殺し屋のコミュニティや、それに付随する裏稼業の描写がキチンと成されていて、それによってジョン・ウイックが一目置かれる凄腕の殺し屋だと再認識させる演出は良かったです。
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