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ジョン・ウィックのnのネタバレレビュー・内容・結末

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

年間ベスト級。

画面のルックとかキャラクターの作りとかが、個人的にドンピシャ。
久しぶりに「映画の間ずっと面白い」映画だった。

これはいままで観たことないものを見ている、という印象を持った。というのは、劇中でマリリン・マンソン、エンディングのシスカンドラ・ノスタルジアを音楽で使っていること、また、主人公のジョン・ウィックや敵の女役の真っ黒な髪やアイシャドーなどからわかるように、この映画はかなりゴス趣味なのよね。
で、ゴスを入れてはいるけど、それを入れすぎていわゆる、ヴァンパイアっぽい、「中二」に行きそうなところをギリギリのとこで止めてる感じ。そして抑制の効いたヴァイオレンス描写。それがブルー系のライティングと相まって「クール」な印象につながってる。その「過剰」と「抑制」がすごくうまくいってる、というか個人的にすごく好み。
「殺し屋系アクションとゴスが超バランス良く融合してる映画」
こうやって書いたらさ、もう最高という以外になんとも言えないわけよ。(異論は認める)

以下、シナリオに関して。(ネタバレ)
構成に関してはこの映画、「ラン・オールナイト」とほぼ同じである。つまり、ギャングのボスの放蕩息子の暴走して、結果的に主人公がボスから送りこまれた殺し屋たちに狙われ、主人公はそれをくぐり抜け、ボスを倒しに行くってやつ。
このパターンのポイントは「ボスの息子は実はそんなに重要じゃない」ってとこで、わりとあっさり死ぬんだよね。
(ジョンウィックはわりと終盤まで息子が逃げる一方、ラン・オールナイトは序盤に息子が死ぬという違いがある。)

以外、時間と起こる出来事。

はじめ〜20分までのセットアップ。
妻失った描写。犬が家に。
敵ボスの息子と主人公が接触→その息子、主人公を襲う

20分〜30分
主人公は、自分を襲ったのは誰なのか、車工事の男から聞く。
ボスが主人公ジョン・ウィックのヤバさを息子に説明。
それとカットバックで主人公が地下室の床を壊し、武器取り出す描写。(ここはアガる)

30分〜40分
ボスが送りこんだザコたちを主人公は自宅で皆殺し→殺し屋専門の「清掃業者」登場。
ボスはやっぱザコじゃダメかってことで、プロの殺し屋(ウィレム・デフォーとか)を雇う。

40分〜50分(見せかけの勝利)
主人公はホテルに到着
クラブへ乗り込み、本格的の「1回目の戦闘」。しかし息子は取り逃す。

60〜70分
女の殺し屋登場。主人公、デフォーに救われる。
主人公、一度ボスたちに捕まるもまたデフォーに救われ、反撃。
主人公、ボスから息子の隠れ家の場所を聞き、乗り込むと、息子を殺す。

80分〜90分
息子を殺されたことと、主人公を助けたデフォーにキレたボス、デフォーをぶっ殺す。

90分〜100分
主人公とボスの直接対決。

エピローグ
新しい犬。

とにかくずっとアクションがあって、飽きさせない。主人公は攻撃するし、主人公が攻撃してない間は常に敵が動いてるイメージ。物事を起こすスピード感が大事。
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