ちょろもち

ブレイン・ゲームのちょろもちのネタバレレビュー・内容・結末

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アンソニーホプキンスの演技がすごく好きで視聴。
凄みと圧があり底の見えない演技はさすが。
脚本や演出の分かりにくさがある。
犯人との読み合い合戦に終始するかと思いきや、最後に問われるのは一方的に決定される個人の幸福は本当に幸福か、であるとか、不幸に至ることが分かっていても個人の意思を尊重することが本当に正しいことか、といったこと。生命倫理や一方的正義の是非をSFじみた設定を通して問うていて面白かった。
人の命をどうこうするというほど重い問題である前に、人との関わり合いや生き方の問題であるように思う。
最後に妻や娘の死と関わりあうことを選んだ継承者が、果たして死の天使になるのか、葛藤の人として生きるのか。どちらを選ぶのかも犯人によって既に読まれその通りになるのなら救いのない映画だが、それだけは見る人の手に委ねられた個人の決定であるところが救い。
割と好き。