はみ

世界の果ての通学路のはみのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.0
冒頭のナレーション「学校に通える幸せをかみしめて欲しい」… この言葉が全てだと。
11歳のケニアの少年。穴を掘って地下水を汲み出し、それをポリタンクに入れて、毎朝5時半に家を出る。学校まで片道15km、2時間の通学。野生動物を避けながらサバンナを妹とともに走り抜ける命懸けの通学。
インドの兄弟は、弟たち2人が足の不自由な兄をボロボロの車椅子に乗せて引っ張りながら毎朝、1時間以上かけて通学する。舗装されていない道、壊れかけの車椅子、途中、タイヤが外れるなどのトラブルも…
他にも山奥の村から学校まで片道22㎞、4時間歩き続ける少女や、馬に乗って通学する兄と妹も…
彼らの通学路は過酷だ。でも、その表情は明るく逞しい。学校に行くことに喜びと意義と希望を持っている。
最後、車椅子の少年が語る。「普通、僕のような子供は学校に通わせて貰えない。僕の家は貧乏だけど学校に行かせてくれる。だから頑張らないと。将来は医者になり僕のような子供を歩けるようにしてあげたい。それが僕の夢、僕のゴールだ」胸を打たれた。
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