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世界の果ての通学路のtheocatsのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.0
徒歩2時間通学などハングリーな子供たち

交通不便な未開地の子供たちが原野や悪路を徒歩、馬、徒歩+ヒッチハイク、車いす介添えなどで遠路通学する様子を描いた作品。

ドキュメンタリーということになってはいるが多少のやらせがあるだろうなと想像は付く。アフリカの兄妹が像におびえ逃げ隠れる場面など。

しかし、多少のやらせ演技は差し置いても通学距離と要する時間には目を瞠らされる。通学中に野生動物に襲われたり、崖路から転落なども実際起こり得るのだろう。

取材対象の子供たちは皆将来のビジョンがしっかりしているようで、医者が3名、パイロットが一人。それほど意志が明確であるからこそ遠路悪路通学も心折れず通えるというわけだ。

どうか皆のビジョンが実現しますように。


オープニング、アフリカの子供が水を得るために恐らく枯れ川(ワジ)の砂を手で掘り、たまり水を掻い出して容器にため服を洗濯したり、澄んだ水が出てきたらそれを直接飲む、という場面には生活環境の過酷さと共に、地元民の生きるための知恵と自然の隠された豊かさも感じた。
そしてその水を飲んだみたいという思いも生じたが、やはり腹を壊す確率が高いだろうな。

002006
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