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胎児が密猟する時のimaponのレビュー・感想・評価

胎児が密猟する時(1966年製作の映画)
3.8
山谷初男(丸木戸)の体躯を巧妙に使った気持ち悪さ最高。

密室ですが、狭いアパートの間取りを上手に使ったカメラアングルや、モノクロで絶えず光の反射が浮かび上がり魅力的なシーンを次から次へと。
前妻との回想シーンでも焦点が手前の志麻みはると背後から鞭を振るう山谷初男の顔とに交互に変る映像。志麻みはるの逃亡の妄想シーンの画像に現実の鞭打ちの音がかぶったり、ベッドに括りつけられた下着姿の画像にオーバーラップされる監禁暴行のシーン。数え上げると切り無し。

少ない経験から監禁や暴行シーンにはクラシックが良く似合うと感じていたのですが、ここでもベルリオーズの「幻想交響曲」が効果的に使われていました。古い映画でサウンドとしての迫力が足りない所は止むを得ないところ。
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