限られた空間、限られた登場人物で手際よく作られた72分。胎児とは男自身で、サディスティックでありながらもマザコンで反出生主義、ただし冒頭で旧約聖書のヨブ記を引用していることから、そのことに男自身が苦…
>>続きを読む閉鎖空間×サディズムでソドムの市がよぎる
ワイドスクリーンで間伸びしないように、戸枠とかで人物を区切るのも閉塞感促進してる
冒頭の雨の放水感というかDIY感溢れすぎ
暗い室内でゆらめくあの謎の照…
「胎児が密猟するとき」とても意味深で魅力的なタイトルだ。
男が女を密室に監禁し、暴力を振るい続けるという分かりやすい展開だが、"胎児=主人公の男"という歪んだ人間性がこの作品の肝である。
不能の男が女性を監禁して虐待するというストーリーは悲惨だし、台詞の数々も足立正生らしい観念的なものばかりなのにそれが鼻につくことがなく映画としての完成度が高いのは全盛期であった若松孝二監督の卓越した…
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