Taketo

薄氷の殺人のTaketoのレビュー・感想・評価

薄氷の殺人(2014年製作の映画)
3.6
 普通に面白いけれど、多くを語らない為に完璧に理解出来たかというと微妙。ストーリー以上に登場人物の感情、特にファムファタールである、ウージージェンの感情が分かりづらい。けれど、常に冷静で魅力的な所はファムファタールとしての役割を果たしていると思った。なにより、ウージージェン役であるグイルンメイは美しい。
 中国の美しい観光地のような場所は映さず退廃的な地方都市を映していることが凄く美しくフィルムノワールとしても成立していると思った。
 途中明らかに「第三の男」のオマージュだろと思うシーンがあったけれど監督は映画を制作する上で「第三の男」などを参考にしていたそうなので納得。
 中国語のタイトルの日本語訳である「白昼の花火」をタイトルにした方が良かったんじゃないのかなと思った。 そう思う理由は、映画の最後を見ればわかるはず。
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