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インポート、エクスポートのmareのレビュー・感想・評価

インポート、エクスポート(2007年製作の映画)
3.0
脈絡なく時折破壊力のあるシーンが飛び出す。やはりこの監督は奇妙な映画を撮る。一人の女と一人の男が主人公なわけだがこの二人が交差する瞬間は一回も訪れない。というか完全に他人である。共通するのは不安定で生きることに対してひたすらに不器用であること、転々とするもののゴールらしきゴールは一向に見えてこない。希望は遠く、不都合ばかりが降りかかるストーリーは超現実主義であり冷徹だが、ブラックユーモアも多く笑える場面もある。パッケージに入れて出してとか書いてあるし、タイトルも隠語にしか聞こえないから観る前はエロ映画かと思ったけど、そういうイメージとは違って人生の怠さと諦観が伝わってきた。
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