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ハッピーエンドが書けるまでのismのレビュー・感想・評価

4.2
これは、ラブストーリー(ラブロマンス)では無く“愛”というモノを通して再生していく家族の物語


ジャケットの雰囲気から
王道のラブストーリーものかと思っていたら違ってたんだけど💦

これは見てよかったな〜って個人的に思った作品でした✨



監督は『きっと、星のせいじゃない』が世界的ヒットとなったジョシュ・ブーン。
私はまだ見てないんですけど…💦
フィルマの皆さんは見られた方も多いのではないでしょうか?
皆さんのページをちょこちょこ覗くたびに、ジャケが気になってて…近々見ます(; ఠ ਉ ఠ)💦
その監督が2年前に撮って完成させた
監督デビュー作になる今作❗️

若手とベテランの見事なバランス❗️
ちょい役なのにこんな人が⁉️
っていう驚きと嬉しさ✨
映画を見たはずなのに、1つの小説を読み終わった後の様な余韻に浸れる作品でした(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )✨


☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚ ☆.。.:*・゚


♦︎父 ビル/グレッグ・キニア
小説家の父。3年前に離婚。まだ引きずってるちょっと困ったパパ。

♦︎娘 サマンサ/リリー・コリンズ
大学生。両親の離婚後心を閉ざす。
(『あと一センチの恋』『白雪姫と鏡の女王』)
♦︎息子 ラスティ/ナット・ウルフ
ティーンならではの悩み+初恋に悩む

♦︎母 エリカ/ジェニファー・コネリー
ビルの元妻。サマンサとラスティの母。離婚後年下の男性と結婚。
(ショーン・コネリーの娘❗️)

この他に
サマンサに片思いするルイスはローガン・ラーメン✨(名子役後パーシージャクソンや三銃士のダルタニアン❗️)
ビルのセフレはクリスティン・ベル❗️(ベロニカ・マーズだよ〜)
そしてそして、ラスティの同級生には…シュワちゃんの息子パトリック・シュワルツェネッガーがスクリーンデビューとか❗️

わぁお(๑º ロ º๑)!!

なキャスティングに加えて…サプライズなあのお方も声だけの出演を果たしていたり凄いの‼️



感謝祭の日。(アメリカでは11月の第4木曜日)
家族一緒に過ごすのがアメリカでは定番。
ボーゲンズ家もまた、一家揃って過ごす為に集まってきたが…
そこには母親の席を用意するも…空席。

3年前に離婚した両親…
この事がきっかけで傷つき、もがく一つの家族のお話。


▪️愛を失っても待ち続ける父親
▪️愛を信じない娘
▪️愛に奥手な息子


三者三様のストーリーがそれぞれうまく綴られていて、一度はみんな恋や愛で傷ついてきた大人達には共感できるところもきっとあるはず。


ビルが作家ということもあってサマンサとラスティは作家志望。

私も今では…小学生みたいな文章しか書けず…皆さんのレビューを読むたびに
言葉の使い方や、表現の巧みさに感心するばかりですが💦
小学生の頃は物書きになりたかったりもして💦
なので、この家族が羨まし過ぎる〜

小説家一家なので
ちょっと変わっているところもあるかもしれないけど、何かを生み出したり、表現したりする人ってのは
痛みも悲しみも喜びも…色んな感情や経験をして、それを身の肥やしにし
独特の感性が必要だったりするから…

3人の行動が不可解だったり
共感出来ないって方は
そこら辺も考えてみて欲しいかな💦


特にサマンサね…私は彼女の気持ちが痛いほど分かるので、感情移入して見ていたんだけど

【きょうだいあるある】ってあるじゃない?
長男・長女の不器用さ
次男・次女の要領の良さ

そんなのも、うまーく描かれているし

夫婦は結局他人。
離婚で傷つくのは子ども。
それによってグレちゃう子っていたでしょ?万引きしたり、ヤンキーになったり…今の子は?よく分からないけど、サマンサの行動はそーいうのと同じだと思ってもらえると分かりやすいかもしれない。

そんな傷つき、冷め切ってしまった彼女の心を上手に溶かしていくルイスがまたいいのよ〜(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )💕
このサマンサとルイスの関係がよくって( ´艸`)2人の会話がまたオシャレ〜
見た目はいいけど中身の無い男と対比するルイス。
この2人の関係が本当にいい❗️
私にもルイスみたいな人が現れてくれてたら…こんなにこじらせずに済んだかも❓ꉂ笑꒱

リリー・コリンズとジェニファー・コネリーが似ててびっくりΣ(`・Д・ノ)ノ

サマンサとラスティと父ビルとの関係がまたいいんだよね〜
こんなに子ども達に信頼される父親って中々居ないのでは❓

壊れた家族が再生していく…やはり【許し】がテーマでもあるのかも…



監督自身が実際に両親の離婚を経験していて、その中で経験した事や監督の希望や大切な事を全て作品に詰め込んだそう。
だから、登場人物がリアル❗️

監督も文学青年だったらしく
ラスティが大好きで崇拝しているスティーブンキングの『IT/イット』が出てきて
ラスティが言うには

「この作品には全てが詰まっている」

んだって。
(これは、映画見なきゃって思って見てみた)
他にも会話の中で色んな作品を引用していて、分かる人には面白いかもしれない。


そんな事もあってか
決して、派手なシーンは無いし
全然ドラマティックなシーンも無いんだけど…本当によくできた作品だな〜って。
心にじわ〜っと染み込む様な作品。
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