多タロ

パディントンの多タロのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
4.0
海外の絵本原作の映画化くらいにしか前情報はなかったものの、見てみるとこれが大当たり。
基本的には地震で家を失った子熊のパディントンが細い縁を辿って自分を受け入れてくれる家庭を探す物語なのだが、彼は熊ゆえに人間社会の常識に疎い。度々問題を起こすパディントンはもちろんだがボーイフレンドの存在を隠したい長女や見栄っ張りな父親といった家族の一人一人やちょい役のブス専(?)警備員などなど周囲の登場人物ほぼ全てがきちんとキャラ立てされており、きっちりとストーリーに絡んできて無駄がないため鑑賞後の後味も🙆。
これでもかと挟まれるコメディ部分についてはブラックさ無しに安心して見ていられる内容であり(悪役がトムクルーズの元妻であるニコール・キッドマンなこともあってかまんまなMIPオマージュが挟まれたりはするものの)、かといって子供騙しでなく大人も十分に楽しむことができる点が素晴らしい。個人的なお気に入りは家族のお婆さん。続編もとても楽しみ。
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