転生Moljiana

パディントンの転生Moljianaのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
4.0
イギリスの児童文学『くまのパディントン』の実写化
暗黒の地ペルーからイギリスに訪れたクマ・パディントンの珍道中を描いた作品。イギリスでは英国アカデミー賞を獲る程の大ヒット作だったらしいのですが、日本だとそんなに話題にならなかったっぽいのですが気のせいですかね……

私自身、元ネタは未読でしたが非常に良かったですね。パディントンのデザインも原作絵にはやや劣るものの親しみ易いし、何より話の導入がスマートで展開にも無駄がないので観てて飽きなかった
後はパディントンの声が非常に紳士的で聴き心地抜群でしたね。調べるとダニエル・クレイグ版『007』シリーズでQ役を演じたベン・ウィショーさんと知りビックリ。wikiで彼のページを開くと作曲家の方と同姓婚をしたらしく更にビックリ。え!?そうだったの!?

話自体は、両親が嘗て出会った冒険家をパディントンが居候先の家族に迷惑をかけながらも両親の代わりに捜すという物で、まあそれなりに楽しく視聴して参りましたが、特に私の琴線に触れたのは後半
二コール・キッドマン演じる悪役に追い詰められて大ピンチのパディントン!脱出不可能な密室、パディントンの前には煙突が!次の瞬間、掃除機を両手に装備し煙突をよじ登る!そして流れるミッションインポッシブルのメインテーマ!
これ完全に『ミッションインポッシブル ゴースト・プロトコル』のオマージュじゃないですか!!私が映画好きになるきっかけであり、生涯ベスト5位の大傑作スパイ映画のワンシーンですよ!!初見時は思わず声が出る位興奮しましたよ!!
序でに述べると、中盤で悪役が居候先の家に何故か天井から侵入するのですが、これも『ミッションインポッシブル』のオマージュですね

……何でイギリス映画なのに007じゃなくて全部M:Iシリーズからなのかは分かりませんがまあ大好きなシリーズなので大満足でした。後、二コール・キッドマンって確かトム・クルーズの元妻ですよね……?
元夫の代表作のパロディーを演じるのってどんな気分なんでしょうかね……

大分適当になって参りましたが、大人から子供まで楽しめる良作なのは確かだと思いました。個人的な感想としては……少なくとも『TED』の800倍は楽しめました
※『TED』がかなり駄目だった人の感想です
因みに各国で大ヒットした為、2017年に続編が公開されるらしく、どうも見た目が似ている『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットとまさかのクマ対決になるのではないかと気になってきた次第ですが、何がまたビックリって悪役が『アバウト・ア・ボーイ』のヒュー・グラントって事ですよね
正直あの人の悪役姿とか想像が出来ないなぁ……
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