(ブラジル映画祭) 自分の犯した情けない過ちを今だに許せぬトラック野郎と、未だ見ぬ父親を捜すためにサンパウロを目指す少年。二人が出会ってから新たな一歩を踏み出すまでの路連れトラック二人旅。

ブラジル映画祭2013にて鑑賞。
原題は「A Beira do Caminho(Along The Way)」。
第16回ペルナンブーコ映画祭最優秀長編映画。

過去の大きな過ちに自分を許せないジョアォンは、長距離トラック運転手になり故郷をを捨てた。
母が死に孤児となった少年・ドゥダは、生まれる前に姿を消した父に会うことに望みを託す。
ドゥダとの出会いによって、それまで行き先を失っていたジョアォンのトラックは目的地に向かって走り出す…。(引用)

ブラジル歌謡界のトップスター、ホベルト・カルロスの音楽に刺激されて生まれた作品。
劇中にもそのまま彼の歌が登場するロードムービー。

自分にとってかけがえのない存在を失った1人の男性の葛藤と再生。
顔も見たことのない父親を探すドゥダのひたむきさ。
そんな2人の痛々しい姿や、幸運を願わずにいられなくなるような姿。
出会ってからの心の動きや関係の変化を、じっくりと感じ取るような作品だった。