高橋典幸

バルフィ!人生に唄えばの高橋典幸のレビュー・感想・評価

バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)
4.0
インド映画『バルフィ!人生に唄えば』(2014年)を観ました。コミカルながら心にしみる物語でした。

インドの女優イリアナ・デクルーズさんを観たいだけで観た作品です。

「心に従って選び生きる」か「心を抑えて選び生きる」か ... 。

耳が聞こえず話もできないバルフィという男性の生涯を通して描かれる2人の女性の生き方の対比を見せる2時間30分の物語だったかなと。

主な登場人物は、バルフィ、偶然出会った美しい女性シュルティ、幼なじみで自閉症の女性ジルミル、警部補のダータ。

予告編を観て、なんとも陽気なバルフィと、美しい2人の女優さんが出演されているなあというぐらいで観たのですが、バルフィを演じたランビール・カプールさんはお見事でした。シュルティを演じたイリアナ・デクルーズさんはとても美しく魅力的でした。また、自閉症で6歳から親元を離れて施設で暮らしていたジルミルを演じたプリヤンカー・チョープラーさんの演技もお見事。この方は、2000年のミス・ワールド優勝者とのこと。美しさはさることながら役者さんとして素晴らしかったです。警部補のダータはいい味を出していました。

人生にあって選択の「自由」は広くあるのかなあとは思いますが、選んだことからの「結果」は選べないものなんだろうなあとあらためて思いました。さまざまな選択を経験していくなかで、その後の選択をどうしていくかが自分らしく洗練されていくんだろうなあ。

本作では、耳が聞こえず話もできない男性が描かれますが、まあ、胸を張って堂々と生きているんです。爽快感さえ感じるほどにカッコ良かったです。

出来ないことがあるにしろ当然な生き方だよなと。

人と比べれば、自分にできること、出来ないことは、当然ながら差があるわけで、私が出来ないことを、当たり前にデキる人からみれば、それは「障がい」にみえてもおかしくない。

「そんなことも出来ないのか。わたしにはできる。まわりのみんなもできるのに。」と。そんな視点でみれば、私含めて誰もが他人から見て「障がい者」である側面を持ち得るのかなと。

私には出来ないこと、知らないことがあり過ぎます。歳を重ねてくるほどに、出来ないこと、知らないことが増えていくようにさえ感じています。デキる人からみれば、そのデキナイ点について私は「障がい者」です。

バルフィやシュルティ、そして、ジルミルのそれぞれの生き方は、どう生きるかの勇気をいただけました。がんばろうっと。

音楽と劇中歌も素晴らしかった。

映画『バルフィ!人生に唄えば』感想 高橋典幸ブログ
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