街角のアレン

アメリカン・スリープオーバーの街角のアレンのレビュー・感想・評価

3.9
夏の日の郊外。
夕方から夜にかけてのシーンは特に、青臭い樹々と若者たちの匂いが漂ってくるようだった。
日本で育ったじぶんには経験し得ない文化(スリープオーバー)なのだけど、こうも懐かしく心が抉られるのは不思議だ。
今っぽく言うとエモい映画。
どの位置に属する子もバランスよく描かれていたのがいい。ひとりも大人がいないのが凄くいい。
女の子たちの心情もよかったが、一番響いてしまったのは、彼の傍にいたあの男の子の言動や眼差しだったかもしれない。
とてもとてもいい作品です。