なお

繕い裁つ人のなおのレビュー・感想・評価

繕い裁つ人(2015年製作の映画)
4.5
大手チェーンの古着屋でバイトしている者です。

この仕事を始めた頃、ファストファッションの服がタダ同然の値段で買い取られる様を見て、自分の買っていた服はこんな価値しかないのか、ととても衝撃を受けたことを覚えています。
買ってもすぐに売られる。売られてもタダ同然の値段しかつかない。そんな服に一体どんな価値があるのでしょうか?

長い年月着ている人から愛される、古着として次の人へと繋がる。それが本当に価値のある服なのだと、今では思います。
そんな服を作る人の映画でした。
そんな服を着れる人になりたいと思いました。


蛇足ですが、主人公が「縫う」人ではないという事がこのタイトルが意味する事なのではないかと思います。
なお

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