とらねこ

マダム・イン・ニューヨークのとらねこのレビュー・感想・評価

3.5
これは見たくないなと思って劇場スルーしました。
英語も出来ないゆるふわオバサンなんか大っ嫌いだからです。
ちょっと英語が出来るようになって、それで自己実現が自分なりに出来ました…そんな話なんだろうと。

確かにその通りだったけれど、そしてクライマックスまではイライラを募らせながら見てしまったけれど、
いやあ裏切ってきたなあ〜。

そこにあるのは平凡の輝き。
夫婦や家族という小さな単体にもある力関係の話であり、
その小さな世界を持続させるための、小さな思いやりの話。
誰もが見落としがちな、母親という存在に対する不敬の話。

正直、この女優さんは首振り演技が目立ちます。
インド映画の俳優さん・女優さんは首振り演技が元々多い。
でもこの人の首振り演技は、「英語を喋れず四苦八苦する」というシーンが多いせいか、年がら年中首を振ってばかりいる、
もはや赤ベコレベル。
だから美人でも全然気に入らなくて、目を三角にとんがらせながら見てました。
一つの台詞の中に何度首を振るかを数えながら。

それでも、ラストのスピーチは本当に素晴らしかった。
星一つを付けるつもりでしたが、一気に上げてしまった。
しかしこれ以上は上げられない。
とらねこ

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