Kz氏

オキュラス 怨霊鏡のKz氏のレビュー・感想・評価

オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)
3.7
追いかけているマイク・フラナガン監督の未見作品をWOWWOWで。Netflix にオリジナルドラマが何本かあるけれど、なかなか見つからないホラー作家。

邦題の通りの内容で、怨霊は眼が不気味に光る。「Oculus」は、ラテン語で「目」の意味。
魔鏡に怨霊が棲むのではなく、鏡に見える何かが人を幻惑して喰らう。その犠牲者が悪霊として現れる。

しかし、本作の秀逸はモンタージュにある。
ケイリーとティム姉弟の両親が魔鏡に食い殺された2002年と、成人した姉弟が鏡の魔性を実証しようとする2013年が交錯する。カットバックのスピードがだんだんに速まってフラッシュバックとなり、ついには、混合する。
いつどこから現れたか分からないクトゥルーのような存在の不気味さを、この技法が盛り上げる。

ブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムが、製作に加わっている。
Kz氏

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