やっぱりコメディは多少のチープさがあってこそだよね。そしてサイモン・ペッグはこういうコメディが最高に合ってる！超大作に出ているサイモン・ペッグも悪くないけど、やっぱりこれだよこれ！これですよ。
チープという言葉を使っているけど、監督も出演者も一級の人達ばかり。なんたってモンティ・パイソンですよ。そしてロビン・ウィリアムズですよ！
「空飛ぶモンティ・パイソン」以外よく知らない私にとっては失礼ながら過去に活躍した人（テリー・ギリアム除く）というイメージがあって、まさかリアルタイムでモンティ・パイソンの作品に触れられるとは思わなかった。私にとってまさにミラクル。
それに笑いのセンスが全く衰えていない。しかも親しみの湧く笑いなんですよね。映画ですけどやっぱり超上質なコントなんです。隙あらば笑いを入れていくスタイル。くだらないけど、しょーもないけど、好きだわぁこういうの。
主人公ニールがミラクルパワーを手に入れるまでの序盤、ゆっくり話が進むので85分という短い尺なのに薄っぺらくならないかと心配になったのですが、終わってみれば退屈せず疲れさせないちょうど良い密度のストーリーでした。
ロビン・ウィリアムズはニールの愛犬デニスの声を当てています。思ったより出番が遅くて、デニスが喋りはじめたときは「満を持して！」という感じでした。
モンティ・パイソンのメンバーは宇宙人の声を当てています。出ているのは声だけ？トラックの運転手もそうだよね？だってあの顔芸だよ。
ヒロインのキャサリンには「アンダー・ワールド」のケイト・ベッキンセール。アクションなしの演技も良いじゃん。
ニールの友人やキャサリンのストーカー、ニールの上の階に住んでいる女性など他にも沢山見覚えのある顔が出てきました。けど名前が思い出せない人がいっぱい(>_<)
かる～い気持ちで楽しめて、エンドロールまで飽きさせない映画です。面白いよ！
