とり

守護神のとりのレビュー・感想・評価

守護神(2006年製作の映画)
4.2
劇場で観たいなー、でもちょっとダメ臭漂う地雷映画っぽいな…時間が取れたら行こう!
なんてちょっと悩んでたら、あっという間に公開が終わってました。
その後レンタルしてみたけど、地雷どころか結構面白かったです。
まぁ劇場で観なくても別に良かったかな。
色んなシチュエーションでの海上レスキューが描かれた映画なのかなと勝手に思ってたんですが、どちらかというと訓練がメインでした。
訓練シーンはどれもギャグかと思うほどの厳しさで観ててすごーく楽しかったです。
訓練・休暇・教官たちと訓練生の演出が非常にテンポよかったんですよね。
昔からよくある王道パターンにしても上手く描かれていると思いました。
どこかで見たことのある脇役陣でガッチリ脇を固めてあるのも高ポイント。
ケビン・コスナーとアシュトン・カッチャーの役柄が、実際の俳優ランクみたいなのとうまく重なってて良かったです。まぁA・カッチャーについては別の俳優さんでも替えがききそうではありますが。
コスナーは深みのある存在感で替えとかそういう次元じゃない感じ。
でも相当老け込んでてちょっとショック。特に彼のファンというわけではないけど、時の流れの残酷さみたいなものを感じました。
でもバーのママのセリフにあるように、歳を重ねることは決して悪いことではないというメッセージが作品から感じ取れるのはとてもいいと思います。
テーマがきちんと絞れてあって、実際その通りに仕上がってますし。
それにしてもコスナー、ウォーターワールドで頭髪具合にハラハラドキドキしてたのに、まだ水モノ映画やりますか!って心配してたんですが。
今回はガッチリ全身タイツにゴーグルという完全武装だったので、余計なところにドキドキすることなく本編を堪能できました。よかった。
全体を通して自己犠牲映画のお決まりパターンの連続なので、いつどこでどのようなフラグが立つとかも非常にわかりやすいです。
ストーリー展開、オチについては言わずもがな。
取り立てて目新しいところは特になかったけど、安定した娯楽映画として気持ちよく鑑賞できました。
なんといっても世代交代がとても綺麗に描かれている点が素晴らしいです。
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