つめけん

呪怨 終わりの始まりのつめけんのレビュー・感想・評価

呪怨 終わりの始まり(2014年製作の映画)
3.6
「明るくて良いおうちじゃなぁ〜い」

昨今のホラー映画にしては、頑張って怖がらせるんだという気概を相当感じた。感心した。

過去作に比べたらストーリーが幾分わかりやすく作られていたので、入門におすすめ。
言うなれば「はじめての呪怨」やね。

どういうわけか俊雄が主役扱いになった呪怨リブート作品。今作ではあの家は、伽倻子の持ち家じゃない。

もともと呪怨という作品は、俊雄がジャブ打って伽倻子がストレート決めるっていう怖がらせの流れがあるんだけど、今作は俊雄がめっちゃジャブ打ってくる。過去作の比じゃない。俊雄のラッシュ。若干ウザい。

そして伽倻子のストレートは最後にドガンと一発あって、それがなかなか良いパンチ。感心した。良い構成だと思う。

過去作の有名なシーン…具体的には、伽倻子のヤバい日記やJKの顎ちぎるシーンがオマージュ的に出てくる。
新規カットとして、首を180°捻るシーンや猫をチンするシーンがある。物理的にバイオレンスでキツい画が今作でも健在で安心した。

そしてなんと言っても、ラストの伽倻子→お化け彼氏の畳み掛けるような流れは白眉。彼氏のビジュが並外れてて笑っちゃったよ。でも人によっちゃメッチャ怖いと思う。ありゃ凄い。サイコーだぜ。

しかし顎のくだり入れたのは本当に大したもんだねェ…勇気に拍手。


直前に「貞子」見たからこの作品がメッチャまともに見える。伽倻子は偉いぜ。長寿シリーズなのにこの期に及んで真面目にホラーに向き合ってさ。

貞子さん他人事じゃないっスよマジで。ふざけてないで真面目にやってくださいよ。

それはそうと、剛雄さん髪型どうしたんスか?
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