まぴお

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のまぴおのレビュー・感想・評価

3.7
【普通じゃないということ】

自閉症の一種であるアスペルガー症候群。

1.他の人との社会的関係をもてない
2.コミュニケーションが困難
3.想像力と創造性が特殊

程度の差はあれこの中にも上記の3点に当てはまる人はいるだろう。

空気が読めない、放漫、協調性がない、毒舌、相手との意思疎通が困難など
このように自分が欠点と感じる部分
また人とは違うと感じる部分に違和感を感じ
自己嫌悪に陥る人がどれだけいるだろう。

どこの国でも人と少し違うことをすると冷たい目で見られる対象になる。
ここで人は世俗とは離れて生きるのかその不条理の間に悩み生きるのか二つの選択に迫られることになる。

大抵の人は孤独になるということを恐れ後者を選ぶことになる。

この作品の主人公である数学の天才アラン・チューリングは前者を選ぶ人間「だった」

ただ己の信念のみに力を注ぎ続けた。

彼の挑戦したものは第二次世界大戦時ドイツ軍の難攻不落と言われる暗号機エニグマの解読。

・解読パターン159000000000000000000通り
・10人が24時間休みなくやっても2000万年かかる計算。
・解読をするための制限時間は18時間。それを超えると全てリセット。

普通なら諦めるだろう。誰もが無理だと諦めた。
ただ彼は諦めなかった。その信念にチームは動くことになる。
不器用だからこそ
その愚直な信念は人知れぬ偉業を成し遂げるのだ。

かのウィンストン・チャーチルはアラン・チューリングを中心とする暗号解読班は英国の第二次世界大戦で最も貢献をした組織だと述べている。

普通でなくても構わない。
アランのように偉業を成し遂げなくても構わない。

あなたがあなたである誇りをもって突き進むのであれば
僕は陰ながら応援したいと思う。

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