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薔薇いくたびかのcのレビュー・感想・評価

薔薇いくたびか(1955年製作の映画)
3.5
中洲大洋劇場若尾文子映画祭。
大映オールスターズ出演。映画というより二時間ドラマという感じ。この時期の70〜90分枠に慣れ過ぎていて、久しぶりに見た二時間超え映画は少しきつかった。

藝大の入試で知り合った女の子のお兄さんを好きになる若尾文子。お兄さんもまた彼女を好きになるのだが、運命は意地悪で、なかなか再会を果たせない二人の話。
合格が分かるまで、受験番号で呼び合うと決めてていたため、名前も分からない。しかも、受験番号117番の若尾文子は入試に落ちてしまうのである。
行きつけの喫茶店の本に挟んだ手紙や、新聞を通して、互いにどうにか連絡を取ろうとするのだが、なんと一年もの期間があいてしまう。どうにか会えたのちも、様々な障壁が二人の交際を阻む。
純情可憐な二十歳を演ずる若尾文子がひたすら可愛い。スクリーンいっぱいの彼女を見て、やはり私は泣きそうになる。
南田洋子さんはお年を召してからの作品しか見たことなかったのだけれど、若い頃も本当に可愛くて可愛くて。あと市川雷蔵がアルバイト先の前支配人に似すぎていて笑いをこらえるの大変だった。
大映好きなら、絶対に観ておくべき一本!
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