murmur616

ビッグ・アイズのmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

 マーガレットのウォルターに抑圧された日々が本当に不憫でした。お前は絵を描いていればいいんだ、とばかりに家に閉じ込められて・・・。冒頭の先夫の時と同じく、荒れたウォルターから逃げ出す場面は切ない。
 ウォルターはそれこそ絵に描いたような私利私欲の凝り固まった人間ですが、承認欲求の高すぎる愚かさが哀れさを感じる程でした。
 ラストの裁判所で、2人一緒に絵を描く場面。肩が痛いと子供並みの嘘を捏ねるウォルターを他所に、堂々とビッグアイズを描き上げる場面になんだかティム・バートンみを感じると共に爽快でした。
 事実に基づくとのことで、エンディングで実際の2人のその後が描かれますが見事に明暗が別れていましたね。
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