トムザイルft.白蛇神

花宵道中のトムザイルft.白蛇神のレビュー・感想・評価

花宵道中(2014年製作の映画)
3.6
なんだこの全体評価の低さは。美術や撮影含めて悪くなかった。

ありがちなストーリーという意見が目立つが、名作である吉原炎上とは時間軸も違い、視点も異なることから、それと比較するのはナンセンスである。

吉原の女郎として生まれた生粋の女郎として、花魁道中を夢見つつ、女郎でない一人の女としての花を咲かせるその生涯は儚く散るが、そこには純粋な男と女の情愛があり、それが後世に受け継がれていき、その精神が現代の今なお息づいていると感じる。

安達祐実の演技力はなかなかのもので、流石である。また、劇中の挿入歌も悪くなく、最後まで安心して観られる作品。今後の彼女の活躍に期待したい。