女

それでも恋するバルセロナの女のレビュー・感想・評価

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)
3.7
危険な香りのするものは、魅力的だものね。そして旅は心を開放的にするものね。

国は違えど、なんだろ、実はわからなくない描写。残念ながらファンみたいな男友達はいるし、こういう風に飲まれていくクリスティーナ達の気持ちも他人事ではなくって。結婚したけど別の男性と浮気した女友人も周りにいて、そこで話を聞いていたからか、なんかこの映画の流れ、結構身近に感じまして。
…私は何もないのに、周囲はバルセロナ並みにとってもドラマチックなのだ。

でも、なんか困惑。だって皆さんのレビューがあまりにも…笑


やたら語るナレーションも、この作品の出来事を客観的に見せてくれて、どの登場人物にも感情移入せずに眺められたので、それは助かりました。
普通じゃないことに密かに憧れるヴィッキーと、根が普通のクリスティーナと、その辺の概念が元々振り切れてるマリアと。登場人物たちの“芸術家”という肩書きが無ければ、ただの病的夫婦に巻き込まれ系ムービーなところを、ギリギリ『恋』枠で抑えていますね。

スコア高くつけすぎかなぁ。でも、ペネロペさんの喚く姿って好きだし、オープニングの音楽も古臭い昼ドラっぽくてキュートだし、何よりもバルセロナは行ってすごく素敵な街だったから。私は好きよ。くっそ面倒くさいけど。
女