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仁義なき戦い 代理戦争の一のレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)
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ものすごく複雑な人間関係と論理で展開していく笠原和夫脚本凄まじい。そしてもちろん役者陣の演技は完璧で、中でも打本を演じる加藤武のヘタレっぷりが最高。バーで泣きじゃくって金子信雄に慰められるシーンとかホント好き。そして山村と広能どちらにつくか迫られると悪びれることなく中立を宣言して退場する成田三樹夫のカタギ感がまた渋くてイイのだ。母親と教師に連れられて広能組にやってくる渡瀬恒彦もカワイイ。その渡瀬の骨壷が粉砕されて被さるナレーションと原爆ドーム、明らかな反戦映画。
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