1か月に1回記憶を失った青年が生活物資とともに巨大な迷路に囲まれた場所に送られてきます。トーマスはそこで三年前からできた青年たちのコミュニティでともに脱出を図るが、という話です。
最初から訳が分からない不思議な空間で、記憶のないトーマスと一緒に疑心暗鬼でいます。そこの人たちの言動を信用してよいのかがわかりません。この空間に青年たちが入った理由も分からず、迷路の意味や目的も分からないまま話は進みます。早い段階で、おかしくなる人も出てきます。
タイトル的に迷路の中がメインかと思っていたが、迷路感はほとんど味わえません。最初に迷路への入り口が紹介されたときに、「CUBE」のような迷路を解明していくシーンを期待したのですが、迷路の構造を理解している仲間がいて、迷いがありませんでした。迷路というより怪物のグリーダーがいることが問題になっています。
「CUBE」と同じでだんだん人間ドラマがメインとなってきます。ただ、今まで新しく入ってくるのが男性だけだったので、女性のテレサが入ってきたときにひと悶着あるのかと思ったら、女性だった意図がわからず拍子抜けでした。
他にも観終わってから何だったのかわからない感じがあり、結論には不完全燃焼でした。疑問がいくつか残りますが、これは続編前提なのでしょう。
ただ、謎が多くてトーマスと一緒に探りながら観ているので、観ている時間は思ったより短く感じました。そういう意味で楽しめたと思います。
