連邦を出し抜いたネェル・アーガマのクルーと一時休戦となったネオ・ジオンが1つの戦艦に。
まるで移民だらけで領地が頻繁に変わるフランスのような船内の雰囲気は一触即発状態。
そこに、フル・フロンタルは"ラプラスの箱"の使い道について"コロニー共栄圏"の政策を持ちかける。
それは、ジオン独立、自治権の確立だけではなく連邦との完全な分断を示唆していた。
彼はシャアを名乗る、ジオンの人々の総意の受け皿となる器。
かつてのシャアは光を見出して行動を起こしていたが、彼の語る言葉にはある種の諦念だけが漂う。
人の光の奇跡を見ても変わらなかった人々を見て死んでいったシャアのように。
マリーダに戦争で失った娘の面影を重ねるジンネマン。
愛情を知らずに育った強化人間のマリーダ。
「我が儘を、許してくれますか。」
マスターの命令に背けないよう調整を受けている強化人間だが、マリーダはもうその先へと進み始めていて、初めて自分の意思を示す。
でもジンネマンも分かっていて、その言葉を待っていたんだと思う。
