垂直落下式サミング

殺人ワークショップの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

殺人ワークショップ(2012年製作の映画)
3.7
同棲している恋人からの激しいDVを受ける女性のもとに届く、殺したい相手を本当に殺すための実践型ワークショップのおしらせ。一見さん大歓迎、2泊3日のブートキャンプ、極限状態において殺人によってこそ魂が解き放たれるとするタブーは、間違っているけど間違ってはいない。
物騒を描いていながら、「殺したい」という感情にはそれなりの理由があって、人はただ単に殺したがりであるわけがないだろうと、世間にやさしいまなざしを向けた映画でもある。
象徴的なスクランブル交差点、宇野祥平、江野くん、映画を超えて繋がる絆、オカルト、コワすぎ、ユニバースとなり混ざりあう。それでもいい。どんなものだって誰だって単独で成り立っているわけじゃないんだから。なあ、そうやろ、白石くん。