このレビューはネタバレを含みます
難しかった…。「人の死を悼む」という行為そのものは敬うべきものだと思えますが、静人にとっての「大切なもの」が何なのかが最後まで分からず「誰のため?」「何のため?」と終始疑問符がついたまま。誰にも共感できずじまいでした。
やっぱり一番理解不能だったのは、見ず知らずの人の死を悼んでて母親の死に目に会えなかったってところ。何なんだろ、それ。その行為は死期が迫っている身内との貴重な時間を疎かにしてまでも、アナタがなし得なくてはならない事なの?と苛立ちにも似た感情が。その人が生きていた時の輝きを憶えておきたいと言うのなら、その人の生き様を見ずして何を語れるのだろうと思ってしまう。生きている人を大切にできない人が、どうして…とモヤモヤしっぱなし。
作り手側の熱意は伝わりますが、この映画で伝えたい事の輪郭が見えなさすぎてポカーンとなりました(^^;; 題材は興味深かっただけに とても残念。