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サムライフのKUBOのレビュー・感想・評価

サムライフ(2014年製作の映画)
3.5
今日は息子と「サムライフ」の舞台挨拶付き親子試写会に行ってきました。
不登校の子供たちのために27歳で学校を作ってしまった男の実話に基づくお話し。
学生の頃に恩師に誓った夢のために、5年で教職を辞し、BARを作り、自伝本を書き、夢を叶えるための資金作りに奮闘する様は、どこか場当たり的で予想した熱血先生のそれではない。また映画の中でも、その本の中身や、夢である学校建設への理念のようなものが描かれないので、この手の学校ものとしては違和感も感じたのだが、上映後の質疑応答で森谷監督が答えてくれたように、これは青春群像劇。「GTOのような突出した熱血先生の映画にはしたくなかった」という言葉を聞いて納得した。
劇中出てくる不登校児への家庭訪問によるカウンセリングシーンは教師としての自らの経験と大きく重なってリアリティーがあった。不登校児を救うことは、子どもだけでなく、それに悩む母親を、家庭を救うことにつながる。
上映後のトークショー、Q&Aからも、作り手の情熱が伝わってきて熱いものを感じました。若い先生方に見てもらいたい作品です。
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