月うさぎ

海月姫の月うさぎのレビュー・感想・評価

海月姫(2014年製作の映画)
3.0
少女漫画の実写化としては、ビジュアル再現度は最大級だ。みてくれだけではない。キャラクターを完璧に演技で表現している。
脇役までこんなに再現が完璧な実写映画はない。後から原作漫画をチェックして本当に驚いた
脚本がもうちょっと良ければねぇ…

キャストのビジュアル面をはじめとして最大限忠実に漫画の世界の実写化に努めているその心意気は讃えたい。本来、漫画の実写化をするなら作品世界を実現化することに意義がある。
映画はストーリーを短縮してみせるためにある訳じゃない。


(物語)
男子禁制アパート「天水館」で暮らし、自らを“尼~ず”と呼ぶオタク女子たち。平和な閉じた世界が危機を迎える。土地再開発による天水館取り壊しの話が持ち上がったのだ。


女装男子の蔵之介に菅田将暉(細くってすっごく可愛い)
その異母兄で主人公・月海に一目惚れしてしまう堅物男に長谷川博己(私が初めて観た長谷川博己がこれってどうなんだろう。彼を見るたびにクラゲのお兄さん…って呼びたくなる。困ってます) 
篠原ともえの変幻自在にもびっくりだった。
他、尼〜ずの皆さんみんないい。
エンディングに素のお姿が出てきて、よくぞここまで落とせたものです、参りましたと思うでしょう。
やっぱ人間の魅力って顔の造作だけの話じゃないんだな。

なかなかな役者をキャスティングしているし
クラゲブームなんかも起きたし、この後ドラマ化がされたりして、このネタはウケる要素はあったってことで
なのに何でこの映画メジャーじゃないのか…?
主役の能年玲奈(現:のん)だけが、可愛いけれどそのまんますぎたからかも知れない。
どう崩しても可愛いので昭和のアイドル映画のようにみえてしまうのだ。
可愛いののどこが悪いってことはなくて、私は普通に楽しめましたけど。
月うさぎ

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