普段は10%しか機能していないと言われる人間の脳。これが100%に到達したら果たしてどうなってしまうのか、という話。
突如として事件に巻き込まれてしまうルーシーという女性。彼女の運命やいかに、のニュアンスのまま最後までツルッと、本当にツルッと見れちゃう内容。アクションあり、SFや哲学的な要素あり、少しのユーモアと苦笑(？)あり、といった感じ。序盤は覚醒していくルーシーの姿にワクワクしつつ、中盤あたりからなんだか様子がおかしいことに。そして終盤で待っている人知を越えた超絶ブッ飛び展開。ついていけなくなる人もきっといると思うけど、全体的なテンポの良さと、そこに掛かるリュック・ベッソン特有のなんだか美しい描写というものに魅了される。ツッコミ所は少々あれど、細かく理解することよりも溢れ出る凄みと「圧倒的」感を大いに楽しむ、そんな映画かなと。
ハマる人にはがっちりハマると思う。粗は探さない方向で。何はともあれ、徐々に人間性を失っていく今作のスカヨハは非常に不気味で魅力的で、好き。
