電脳世界ディーバがハッキングされたので、ハッキング元の地球に向かうお話
「youtubeで無料公開されてるじゃん。しかも脚本が虚淵だ……」という情報しか入れずに観たからか、結構楽しめた。
虚淵脚本だけど鬱アニメではないし、なんなら人は死なない。安心して観られるSFロボットアニメ。
電脳世界のディーバは楽園で、舞台となる地球は荒廃した世界。タイトルの通り「アダムとイブ」をモチーフに作られていることがすぐにわかりますが、そのオチの付け方がとても良かった。新解釈と言ったような内容で……
楽園と一言で表しても本当の姿は全体主義国家で、「本当にそれで幸せなのか」と投げかけてくるような物語が良い。途中から現れる人工知能の使い方が「なるほどな〜〜〜！！！！！」と感心してしまうような内容でとても面白かった。宇宙に進出する、という目標に向かって常に突き進むフロンティアセッターくんは可愛い。
映像も凄い。序盤は3DCGのキャラの姿に違和感があるが、物語が進むにつれてその違和感も解消されていく。3DCGアニメだけど全部3DCGに頼っているわけでもない。細かい動きや表情の変化が作り込まれていて普通のアニメとあまり変わらない。あと、尻の強調が多くてちょっと笑ってしまった。
終盤の戦闘は迫力も良い。しかも敵役の三人がどれも聞き覚えのある声で、スタッフロールを名前を見た時「やっぱり！」と叫んでしまった。メインキャラもサブキャラも声優が豪華すぎる。
虚淵らしさはあまり感じなかったが、十分楽しめるSFロボットアニメであることは変わりない。
