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楽園追放 - Expelled from Paradise -のKHのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最初の30分くらいの展開のつまらなさとCGの違和感を乗り越えたらいつの間にか虚淵のストーリーの虜に。

ナノマシンの暴走で地上文明が崩壊しあたり一面が砂と化した地球に対し人類は自らの肉体を捨て電脳世界で生きていくことを決める。西暦2400年、人類の98%は電脳世界「ディーヴァ」で暮らすようになっていた。電脳世界の捜査官であるアンジェラ(釘宮)はディーヴァに不正アクセスをした謎のハッカー「フロンティアセッター」の調査に赴くため生身の身体・マテリアルボディを身にまとって地上の調査員ディンゴと共にリアルワールド(地上)に降り立つのだった。

独自進化し知性をもったAIと地上で暮らす人間と電脳世界で暮らす人間が進化した存在の3人(?)がそれぞれの価値観を認め合う終盤からこの物語は面白くなっていきますので、ぜひ我慢してみてほしいですね。
特にAIと音楽について話し合う所は好きなポイントです。やっぱニトロプラス&虚淵ということでストーリーはいい塩梅で皮肉があって好みでしたディンゴが電脳世界に行かない理由が結局今の人類と同じだということが皮肉なのかなと虚淵節なのかなと勝手に思いながら見てました。

声優も豪華でしたね。最後のちょっとしか出てこないディーヴァ攻撃部隊に林原めぐみ、高山みなみ、三石琴乃とか一人で盛り上がりました。今はやりの芸能人になんちゃって声優をやらせていないのも評価がアップする点です。主役の3人はほぼ喋りっぱなしで声優の凄さも感じられる1本です。
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