イーライ・ロス、最高傑作更新！
ソーシャルジャスティスや延いては西洋化社会全般の「思い上がり」を撃ち抜く批評性を忍び込ませるオトナぶりじゃないですかっ！
もちろん、そんな批評性は忘れて、相変わらずの不謹慎過ぎるイタくてグロいギャグの数々や、「食人」ムービーの先達へのリスペクトぶりを楽しむのが一番ですが。
どうも偏った趣味性の為、誤解されがちですが、イーライ・ロスの映画監督としての基礎体力のレベルの高さを感じられた次第。
素人、どころか本当に文明社会に浸っていない現地の方を「食人族」として演出した手腕。
アマゾンの「緑」と、血や肌の「赤」の鮮やかなコントラストを描く美しい見事な撮影と美術。
そして、一切、ダレることのない見事な編集のテンポ。
全てをイーライ・ロス印で、完璧にコントロールしてみせてます。ブラボー。
一度、「ホラー」を封印して映画を撮ったら、どんなモノが出来るのか観てみたい気もします。
