8さん

フューリーの8さんのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
4.2
第2次世界大戦下たった1台の戦車で300人のドイツ軍部隊と戦った5人の兵士達の姿を描いた戦争ドラマ作品。

1945年4月、第2次世界大戦におけるヨーロッパ戦線が終結する4週間前。アフリカ戦線・フランス・ベルギーと転戦してきたM4A3シャーマンの『フューリー(激しい怒り)』号はドイツにいた。ここまでどんなに苦しい戦いでも生き延びてきたウォーダディー軍曹率いるフューリー号だったが、副操縦士の1人が戦死し基地へと戻ってくる。

副操縦士の欠員補充として新たに配属されたのは18歳の新兵ノーマン・エリソン。タイピストとしての訓練を受けていたが、配属先は前線に突入していく鉄の要塞戦車。戦争経験はおろか戦車兵としての訓練など受けてもおらず、戦地へと駆り出されるのだった…

戦争映画なので残虐な描写も多々あり観ていて非常に辛い作品ですが、戦場の真実を明確に描くには残虐な描写は避けて通れません。静かで平穏なひと時はあるシーンのみで、爆風と共に吹き飛ばされる安らぎは戦地に存在しない事が分かります。

理想は平和だが歴史は残酷なのである。『殺られる前に殺れ』が当たり前の戦場。一寸先は闇ならぬ死の世界が待っており生きて帰るのはもはや運次第。

頼りない新兵を演じたノーマン役のローガン・ローマンを作品の観賞者として置き換えると、物語に入りやすいでしょう。

大戦当時の戦車を使用した撃ち合いのシーンやラストの映像のクオリティは高く熱いので、劇場で観ておけば良かったと後悔しました。