作家の千田琢哉先生は、「真の友達とは、たとえ自分が死刑囚になっても面会に来てくれる友達のこと」と言っています。
それと同じで、一緒に死ぬ覚悟があるというのもまた、真の友達、仲間だとボクは思います。
「一緒にここで死のう」とはわざわざ言いません。
それでも、「お前が残るなら俺も残るよ」と、恐怖心を超えたところにあるのが真の友情なのだと思うのです。
背中を預けられるのは、信頼があるからです。
そこには、「後ろのお前がやられたら仕方ないよね」という前向きな諦めもあります。
前向きな諦めも、信頼があってこそです。
「信頼しているから、助かる」ということもありません。
互いの背中を預け合い、信頼し合って、死ぬのです。
それでも、死ぬまでのプロセスは大事です。
死ぬのが恐いのは、信頼感がないからです。
仲間の体温を背中で感じているからこそ、
自ら手榴弾に覆いかぶさることができるのです。