完全に過小評価された映画です。“リアリティのある戦闘シーンにメタファーを加えた映画”と見るか、“メタファーにリアリティのある戦闘シーンを加えたもの”と見るかによって面白さが変わるように思います。できれば後者の目で見ていただきたい。
行き場のない人たちが戦争に行き着き、かわいい部下が生き抜けるよう、その部下に“憤り（fury）”のすべを教える。それが戦争なのだと、わかりやすく描いています。その純粋でかわいい部下が、敵を憎むことを覚え、憎んで憎んでようやく憎しみが馴染んだところで救われる理由が皮肉です。
グロさのわりには驚異のＧレートですが、せっかくのレーティングなので若者たちに見てほしいです。スコアは５をあげたいところを、良さを伝えきれていない映画のようなので残念ポイントを引いて４で。
