LuckyMOTOMIYA

マップ・トゥ・ザ・スターズのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

3.5
2014年、デヴィッド・クローネンバーグ監督、ブルース・ワグナー脚本によるスリリングなドラマ映画。

表向きはハリウッドの映画業界に対する風刺作ですが、その範疇に収まることのない人間ドラマで過激作、あるいは問題作。

含蓄に満ちた名作なのか、不可解な迷作なのかは、クローネンバーグ監督との波長次第、合わないお方には徹底的に不愉快な時間になるやも知れません。

ハリウッド界隈の醜悪さという主旋律を奏でるために流れる重低音は、ダダイズムからシュールレアリズムの流れに位置づけられるおフランスの詩人ポール・エリュアール先生の代表的な詩、「自由」。

"TRAIN-TRAIN"の歌詞を思い出しました。「シュールな夢を見ていたい」とか「見えない自由がほしくて、見えない銃を撃ちまくる」など、ただ、ネタバレ回避のため詳述は避けたいと思います。

演技の面ではやはりジュリアン・ムーアさんが群を抜いておられます。メーター振り切れまくりのご怪演には感服いたしました。さすがは「ハリウッド女優」さん。
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