Mommy／マミーのEvansのレビュー・感想・評価

「失うことの悲しさ」

イフの世界を描いた話であったが、イフの要素はいらないぐらいに、何かを得たのちに全てを失った物語

親子の関係は、1人の他人を持って正常にいっているように見えるだけで、見えない部分で崩壊を繰り返していた。

◆登場人物の心情や関係性の閉鎖感を示すかのように正方形に切り取られたスクリーンを、両手で自由を叫びながら開いていくシーンに、満ち足りた開放感を感じた。逆に、想像の未来を見ているシーンでの広がりは、それが夢だと分かっている分、切なさが広がっていた。