2020/8/31
8月いっぱいで見放題が終了になるとのことで、慌てて見ました。
話は重めなので考えさせられるところが多々ありますが、まず驚いたのは画面の小ささ。映画館で一般的に見るのはシネスコかビスタなのですがそれ以上に小さい。スタンダードより小さい気がする。
家で見てたからか尚更小さく感じました。
最初はそれに慣れずに窮屈に感じてしまったけれど、画面の小ささが登場人物達の生きる世界の窮屈さと比例しているみたいで辛くなった。画面の小ささがそれを感じさせてくれる。
スティーブが両手を広げるシーンで彼の世界も広がっていくのでは、と思うのにまた戻されていくあの感じ…。
発達障害をもっている息子と接することの難しさ。施設には入れたくないと奮闘する母の偉大さと大変さ。
一般的な親子以上に愛に溢れていてぶつかり合う姿に、見ていて辛くなるのだけれど、分かり合っていたり、楽しそうにしているところもあるから尚更…。
お互いに大好きで愛しているからこそ難しい。
この親子に関わっていくカイラもよかった。
心に傷を負い、吃りでまともに会話が出来なかった彼女もスティーブやダイアンに出会って少しずつ会話ができるようになり、笑顔も増えていく。
3人で写真を撮るシーンがもう大好き。
生き方は人によって違う
諦めなければ何かを変えられる
もし希望を捨ててしまったら
未来はない
すべて自分の選択
私は負けない
母、ダイアンの言っていたこの言葉は
ひとつのことに限らず共通している言葉で。私の胸にぐさりとささって。
そんな母も無敵ではなくて、感情をぐっと堪えるシーンが印象的でした。
8月ラストの締めくくりがこの作品でよかった。重たくのしかかって、忘れない。
ドラン作品はなぜこうも、音楽の入り方に違和感がなくておしゃれなのか…。
ぼちぼち他の作品も見ていこうと思います。
(ᵔᴥᵔ)
(レビューたまりまくっているのでぼちぼち消化していきたいです…希望)