アザナヴィシウス監督が『山河遥かなり』にアイディアを得て、現代のチェチェンを舞台に声を失った少年とEU職員の女性の奔走を描く感動ドラマ。
企画はずっと前から構想してたらしいですが、資金難で頓挫。
でも、監督の前作「アーティスト」賞レースとりまくり、世界的ヒットを記録したことで、ようやく資金ができ本作が誕生(^o^)
物語は、
・両親を殺された少年とEU女性職員の交流
・少年を探す姉と赤ちゃんの捜索劇
・リア充だった普通の青年が、強制入隊させられる話
が平行して進んでいく。
チェチェンではロシア軍が一般市民を虐殺したり、レイプしたり、拷問したりとたいへんな様子。
※直接描写はありません
まあ、ロシア軍兵士がカス野郎どもでチンでちまえ!と思うんですが、もとはリア充の普通に優しい好青年だったということがサイドストーリーからわかります。
それが「フルメタルジャケット」ばりの理不尽なしごきと軍でのいじめで精神崩壊し、鬼と化すまでも描写…(´д`|||)
ロシア兵がクズというより、リア充を戦闘鬼畜マシーンに変貌させる、システムに問題があるようです。
というわけで、プーチンとエリツィン許すまじ!(# ゜Д゜)
あと、少年ハジ役の子が、どこから見つけたんざましょ!?というくらい終始泣きそうな顔で、必要なときは即泣ける天才児でした( ;∀;)
姉と弟の再会ドラマがリンクするのはわかるんですが、赤の他人の元リア充兵士のドラマはなんの関係が?
それは衝撃のラストショットまでのお楽しみ(´;ω;`)