あの日の声を探しての作品情報・感想・評価・動画配信

「あの日の声を探して」に投稿された感想・評価

これはドキュメンタリー?!
そう思う程にリアルであり、傍観者の様もまたリアル。
授業でみた
兵士まだああやって集めてるのかな…ああやって残酷な人格作ってくのかな…っておもったら本当にしんどい…
戦争ですっていう訴えに対する鈍さもリアルでしんどかったな
おわりと始まりが繋がるのも全てしんどかった…
ねこ

ねこの感想・評価

3.8
人間が生まれながらに持っているのが善意、後に植え付けられるのが悪意なのだと言っているようだった
戦争が破壊する最も取り返しのつかないものは「人間性」かもしれない
一度壊れた人の心は、道路や建物のように再建出来るのだろうか

本作には多くの悲しみと恐怖が存在するが、何より冷たく感じたのは無関心な会議の参加者たちだ
現場スタッフの疲労と苦悩
報われないと半分知りつつ、それでも懸命に行動する彼らの良心と正義を、世界は都合良く搾取し続けているような気がするのだが

どうしたって脳内で“チェチェン“が“ウクライナ“に自動変換されてしまう
世界はまだ彼らに注目しているだろうか

劇場 No 127
 
82点
北九州の名画座・昭和館で
‘戦後77年“今”戦争と平和を想う’ と題して
「ひまわり」(No 126)との2本立てでした🎥
 
‘ひまわり’は2度目の劇場鑑賞でしたが
初鑑賞の本作も勝るとも劣らないほどの佳作で掘り出し物
まさに今観るべき作品です
 
1999年チェチェンに暮らす9歳の少年ハジ
第二次チェチェン紛争でロシア兵に両親を殺され
ハジはショックのために声を失ってしまう
さらには姉も殺されたと思った彼は
乳幼児の弟を見知らぬ人に預け、一人放浪を始めた
そんなハジを保護したのはEU人権部局のキャロルだった...
 
冒頭からロシア兵の冷酷さに目が釘付け
対テロリスト作戦を名目にして横行する戦争犯罪...
それを指示するロシアの上層部(この頃はプー〇ンは首相)の姿は
現在のウクライナ侵攻を止めようとはしないロシアそのもの💢
 
ストーリーは、ハジを保護したキャロルのパート
そして、弟たちの消息を訪ね回る姉のパート
さらには軍へ強制入隊させられた若者・ニコライのパートが
同時進行しながら交互に映し出されていく複層構造なのですが
演出の巧さと編集の妙もあり違和感は全くなく
ラストでしっかりと繋がったときには震えそうでした
 
一般市民が犠牲になる戦場のシーンには
かなり心をエグられそうになりましたが
一見、関係ないように映し出されていたニコライが
徐々に狂気に染まり殺人マシーンと化していく様子も恐怖
戦争は兵士たちをも毒してしまうというのがよく分りました
 
現在進行しているウクライナでの悲劇を
目の当たりに目撃してしまったようで
かなりツラいものがあったのですが
今だからこそ皆さんにも観てもらいたいと
自信をもってオススメする作品です🎬
きろ

きろの感想・評価

4.5
第二次チェチェン紛争の話。
善意によって声を取り戻す少年と、悪意によって壊れていく青年の対比が見ていて恐ろしくもあった。
面影が消え失せていたあの青年は、壊れたというか順応するしかなかったんだろうか。
フライ

フライの感想・評価

4.3
1999年に始まった第二次チェチェン紛争によって、チェチェン人の少年と、姉、幼い弟、そしてロシア兵になった青年の、それぞれの悲し過ぎる出来事を描いた作品。
本作の素晴らしさは、自分達の知っているチェチェンの人達の悲惨な出来事を描いているだけでは無く、ロシア兵青年の惨さも描きこの紛争の中に隠された悲劇も教えてくれている上、今のウクライナ戦争で伝えられている事も事実として認識出来る事。

1999年10月16日。燃え盛る民家をビデオカメラで撮影しチェチェンを罵倒しながらロシアや大統領を称えるロシア兵。仲間の兵士が夫婦とその娘ライッサを「テロリストを捕まえた」とカメラに向かって意気込むが、女性は「農民だ」と訴える。するとロシア兵は祈る男性を撃ち殺し、泣き叫ぶ妻も撃ち殺してしまう。死んだ両親に覆いかぶさり泣き叫ぶライッサを、ロシア兵は'尋問する'と嬉しそうにカメラ向かって言った時、民家から子供の泣き声が聞こえ確認する為向かうが、ライッサはやめてくれと懇願する。
家の中からロシア兵に尋問される両親とライッサを見つめ、幼い弟をだき抱える少年ハジ。目を離した時銃声が聞こえ父親は倒れ母親が撃ち殺さるのを目撃。同時に姉のライッサも見えなくなってしまう。泣きじゃくる幼い弟。近づいて来るロシア兵に怯えるハジは弟をソファーに寝かせ物陰に隠れる。家に入ったロシア兵はおしゃぶりを赤子に加えさせその場を立ち去りハジは何とかその場を切り抜ける。全てを失ったと思ったハジは、幼い弟を抱き家を後にする。子供の自分に、幼い弟の面倒を見る事が出来ない事を悟るハジは、同族の家を探し、弟を玄関前に残し立ち去る。そしてハジは声を発しなくなり一人で歩き始める。
ボロボロになったライッサは何とか家に着くが、ハジや幼い弟の姿は無く、悲観し泣きながらも望みを捨てず探し始める。
チェチェン近くのイングーシ共和国では、EUの人権委員会に務めるキャロルが、チェチェン難民から聞き取りを行っていた。そして余りの惨状に胸を痛めていたのだが…
チェチェンから2300km離れたペルミ市では、ギターを背負った19歳の青年ニコライが、軽犯罪で補導されていた。軽犯罪にも関わらず刑務所行きだと脅されるが、軍の入隊を免除の条件に出される。

少年ハジ、姉のライッサ、EU人権委員会のキャロル、そしてロシア軍に入隊するニコライが、それぞれの立場でストーリーが展開するのだが、当然チェチェンの人達が晒されるロシア兵の非人道的な行いに対して強い憤りと、怒りを覚えるのだが、本作の素晴らしさは、青年ニコライがロシア兵として入隊させられる余りにも残酷な一面を見せてくれるので多角的な見方が出来ること。当然ロシア兵を擁護したいとは思えないが、そんな一部のロシア兵の中には、人権を無視した入隊と訓練、戦闘に、今ウクライナ戦争のニュースなどで伝えられている兵役が重なるだけに、とてもやるせない気持ちにさせられた。そしてそれを一層悲しく、そして残酷に思える、時間軸を上手く使った演出と見せ方に作品としての素晴らしさを感じた。
第二次チェチェン紛争の発端は、腐りきった権力者が起こした紛争であり、正に今の独裁国家ロシアに繋がる根底の出来事なだけに強い怒りを覚えるが、本作に描かれた一番の被害者であるチェチェンの人達だけでは無く、加害者であり被害者でもあるロシア人の若者達の明るい未来まで閉ざしてしまう恐ろしすぎる出来事に、言い様のない悲しさと憤り、虚しさを覚えた。そしてキャロルの様な人権委員会の言葉に耳を傾けず、先進国はロシアをG7にまで加え肥え太らせ事で、大きなツケが今正に来ているだけに現在の悲惨な状況は、我々に科された罪と罰にも思えた。

チェチェン紛争をしらずに本作を鑑賞するなら、せめてWikipediaだけでも良いので調べてから鑑賞する事をオススメします。
兎に角観ていて辛い作品ですが、ここまで読んだらラストに感動がある事は分かると思いますが、同時にとんでもない衝撃も味わうので心して鑑賞して下さい。
レビューをみて「そうだったのか!」と今更衝撃を受けている。
手帳には△をつけてしまっていた。
もう一度観たい。
ロビン

ロビンの感想・評価

4.0
チェチェン紛争を舞台に描いたヒューマン・ドラマであり、ロシアのチェチェン侵攻は現在のウクライナ侵攻と重なる。
何故ロシアという国は蛮行を繰り返すんだろう。。。

物語の主軸となるのはジャケに写ってる両親と声を失った9歳の少年ハジと、ある事情からこの少年を預かることになったEU職員のキャロル。
特にハジ役のアブドゥル・カリム・マムツィエフの表情だけで観る側に訴えかける演技は素晴らしいかった。
そして同時にもうひとつの物語が描かれていて、それはロシア軍に強制入隊させられ鬼畜な兵士へと変貌していく青年コーリャの姿。

本作を観終わるまでは9歳の少年ハジがメインで描かれていると思ったが、ラストの描写が冒頭のチェチェンの村人(ハジの両親)をロシア兵が無慈悲に銃殺する衝撃的な場面を、あるロシア兵が笑いながらビデオ撮影しているシーンに繋がるのだと分かった時に鳥肌が立った。。
ヘタなホラーなんか比べ物にならないぐらい恐ろしかった。。
そして、もう一度冒頭のシーンを観直すと更にゾッとする。

【ネタバレ】
  ↓









ラストを観るまで同じ時系列で描かれているように思えた二人の主人公ハジとコーリャだけれど、コーリャの描写は冒頭のシーンに繋がるまでの過程を描いていた。

この作品のメインは家族を殺され声を失ったハジの描写ではなく、ギターを背負ってた普通の青年が戦場では人が無惨な死に方をしても、人を殺すことにも何の感情も湧かなくなってしうのだと。
どんな人間でも戦場では狂気に走ってしまうのだという現実を突きつけられ、何とも言えない気持ちにさせられる。。
wildcats

wildcatsの感想・評価

4.0
前プーチン政権の時代に起こった第二次チェチェン紛争。目の前でロシア兵に両親を殺され声が出なくなった9歳の男の子が生き抜くための場所を探して赤ちゃんの弟を連れてあてのない旅に出る。

ロシアの街中で警察に声をかけられマリファナ所持(?)で拘束された19歳の青年が、軍に入れば放免すると言われ従う。

接点のないふたりの物語がそれぞれ進行してゆき、ラストで繋がった時、信じられない結末に息が止まりそうになった。

20年経った今、同じことが起こっている現実。今、多くの人に見てほしい。

余談ですが、この監督の最新作が「キャメラを止めるな」というのが驚く(笑)
本家の「カメラを止めるな」にいまいちハマれなかったので、見るかどうかは迷い中…

105/2022
非常に重たいテーマですが、今正にウクライナでも同じ事が起きている、と思うととても蔑ろにできない、見ておくべき作品です。日本本土は外国の侵略やまして地上戦の経験もないので、このような作品から想像するしかないのですが、犠牲になる子供の事が鑑賞する際に大いなる痛みを伴います。本当に戦争とは理不尽だな、と痛切に感じる作品です。
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