あの日の声を探しての作品情報・感想・評価

「あの日の声を探して」に投稿された感想・評価

秋

秋の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

観た時期や想いもあるだろうけど、オールタイムベスト10に入る映画。
鑑賞後にそれくらいのカルチャーショックを受けた。

生と死。というか生の中の死(ハジの声を失うという死、コーリャは心を失う死)を丁寧に撮り切ってた。

戦争・紛争に関しての色んな作品や話を見聞きしてきたけど、見終わった後でも戦争・紛争というものを何も知らないということを思い知らされた。見終わった後だとしても。

ただ悲劇だけじゃなく、その中での温かさを描いてくれてたのが救いだった。
死の背反である生をテーマにしていた。
電車乗って街歩いて。日常の眩しさを嫌というほど思い知らされた。

『The Search』邦題が『あの日の声を探して』。何ヶ月か前にレビューで邦題への反対意見を見た。
でも俺はベストだと思う。キャロルの訴える声、コーリャの悲痛な叫び、ハジの生への声無き声。
そういう声を忘れちゃいけないんだ。
最初から涙が止まらない。ハジの行動や表情全てが紛争の悲惨さを表し、再会の場面ではキャロルを見つめる目にやられた。

チェチェンの被害者であるハジの物語と、強制入隊させられた加害者側のロシア人青年の物語を、巧妙な時系列のトリックで描き、最後の繋がりに持っていくあたりは、見事としか言いようがない。

当事者にとって悲惨な現実が、世界からはあまり関心を持たれないという事実。ルワンダ紛争を扱った2つの映画を見ても思ったが、この映画でも最大のテーマであり世界に向けたメッセージとなっているのであろう。

扱っている内容が内容なだけに、素晴らしいと思ってしまうのは心苦しいが、心から見て良かったと思える作品であった。
ゑふ

ゑふの感想・評価

3.9
セリフなしで顔や動作のみでも、少年の不安や怒り、悲しみが伝わってくる。
開始5分で胸糞悪くなる映像をぶち込んできます。大義名分とかじゃなく、狂気の沙汰としか思えないのがすぐ分かる。

軍隊に強制入隊された青年コーリャ(ロシア人)と家族を殺害されPTSDで声が出なくなってしまった少年ハジ(チェチェン人)の2人の物語が交互に描かれ、戦争によって翻弄される姿に胸が張り裂けそうになりました。狂気に堕ちていく展開と心温まる展開が対照的。

家族を失って傷ついた難民を支援している側(職員)が新年家族パーティーが楽しみぃ〜って話してる無神経さに腹が立つ。これもまた現実なんだな、と。関心を持たない人々への痛烈な訴えなんでしょうね、メッセージ性の高い反戦映画だと思います。
son

sonの感想・評価

4.1
後半はどん底に落ちても生きてる意味はあるかも、、、なんて思ってたら、ラストである意味忘れてはいけない真実に引き戻された。
PunPun

PunPunの感想・評価

4.3
攻撃される罪なき被害者
軍を経験し残酷に変わる普通の青年加害者
どちらもきちんと描かれている。

じゃあそこまでして戦争や侵略をしなければならない指導者の論理は何なのだろうか?そこまでして守らなければならない国民国家や領土や民族とは、そこまでして強めなければならない国力とは何なのだろうか?戦争が仕方ないとは思わないけど、自分が今享受してるものが過去の数々の戦争の結果であると思うと途方に暮れる。
Azusa

Azusaの感想・評価

-
重すぎて
半分以上途中寝るという失態。

はじめのおわりしか観てない感じ。

見直そう。
人は突然、野良犬に成ってしまう。そんな現実が今、現在も、世界中に存在する。その悲惨さを、ポプコーン食べながら映画見てる人達に教えるために必死に監督が作った映画。マーベル作品も良いけど、こんな映画もたまに見ないとバカになる。監督の叫びを聞こう。でも、何にもできない。それでも見て欲しい。無駄な時間にはならない。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.8
少年が戦争のトラウマから立ち直るというストーリーは容易に想像がつくのですが、そこにとどまらない、深い話でしたね。

少年が家族と再会するまでの話をメインにはなっていますが、並行して描かれる若い兵隊の話が、冒頭のあれにつながるというのが衝撃でした。戦場に放り込まれると人間はいとも簡単に狂気の淵に落ちてしまう恐ろしい現実を描いています。あと、戦争で多くの命が失われようとしている状況下で「人権」という「正論」がいかに胡乱に扱われしまうのかということも考えさせられます。
かずや

かずやの感想・評価

3.8
ハジを見ると自分がどれだけ幸せかと思う。
あの女の人はバカだ、あなたに会えるなんて
このセリフは泣ける

最後やっぱりかと思ってしまった
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