あの日の声を探しての作品情報・感想・評価

あの日の声を探して2014年製作の映画)

The Search

上映日:2015年04月24日

製作国:

上映時間:135分

3.9

あらすじ

1999年、ロシアに侵攻されるチェチェン。両親を殺され、声を失った9歳の少年ハジ。 一人放浪する彼はEU職員キャロルに拾われる。彼が伝えたかったこととは? 生き別れた姉弟と再び会うことはできるのかー?

「あの日の声を探して」に投稿された感想・評価

すーも

すーもの感想・評価

4.0
見終わってしばらく放心状態になるくらい落ち込んだ。
今まで戦争を扱っている映画は怖くて見ないようにしていたけど、予告であの少年に惹かれ勇気を出して見てみた。ハジの全部の表情に胸が締め付けられた。
とても大事なことを伝えている映画だけど感動作っていう表現はまたなんか違う気がする。
チェチェンの人々も非道なロシア兵もみんな戦争の被害者で兵士が人間じゃなくなっていく様子が悲しくて恐ろしかった。
1つの視点からではなく色んな立場の視点から描かれているからそう感じられたんだと思う。
ロシア兵に両親を殺され小さい弟と取り残される9歳ハジと、EU職員のキャロルのお話。

キャロルがハジと暮らすようになってもずっと黙りこんでいたハジが、徐々に心を許していくのが表情だったり行動で読み取れた。
ハジが車に乗せてくれたオバさんを『大人にのにボクがキャロルに出会えることを知らなかった』とキャロルに伝えるシーンは泣きそうになった。
どうもこういう戦争ものに最近弱いみたいで
おまけに描き方が大好きな群像劇だから重い内容なりに楽しめて観れた

冒頭のビデオ撮影が最後に繋がった時はハッとなったし、ハジがだんだんキャロルに心を開いていくシーンは嬉しくなった
たとえそれがいけないことだとしても言葉を話せないハジにとっては最大限の心の表現だったんだと思うと目が潤んだ

チェチェンをこの映画で初めて知ったけど、戦争の被害者が様々な傷を抱えながら今も生きているんだと思うと、本当に観る価値はあると思う
kumi

kumiの感想・評価

4.1
まったく関係のない間柄だと思っていたら
ここにつながったのか、というのと
今もどこかで繰り返されているだろう事実。

とにかく、悲しい。それぞれの立場が。
第二次チェチェン紛争(1999年)を、ドキュメンタリータッチで。

良かった点は、立場の違う三人の視点で描いていること。
両親を目の前で殺され、内戦地域から何とか脱出した少年。
ロシアの新人兵の、基地での様子。
ロシアのチェチェンに対する武力攻撃の実情を調査するため、近隣の市に滞在している、EU職員の女性。

チェチェンを扱った映画は、たぶん見たことがなかったので、強い関心で見ましたが、この映像を2時間以上見ていると落ち込みました。
元々、ドキュメンタリータッチの映画は苦手で、こういったものは報道の特集で見る方なので、よく目にしていた光景でもありました。報道映像と比べると、グロテスクさは相当抑えてあると思います。

淡々と人物を映し続けることで、言葉にすらならない感情が、見えてくる。そこが、報道番組の特集とは違って、長編映画ならではで表現できたと思う、素晴らしい作品。

ただ、”第二次チェチェン紛争”と書いてしまうことで、一過性の紛争という印象を与えてしまう気がするのは微妙に思えます。
民族と宗教の違いで、およそ200年間のチェチェンへの圧政。現状など、何か一言解説があっても良いような気が…。
2015/5/27
第2次チェチェン紛争下のロシアが舞台。
紛争地域の人権調査で派遣されたEU職員のフランス人キャロルは、チェチェンでの悲惨な状況を目の当たりし、国連はじめ各国・各組識を動かせないことに絶望を感じていた。
チェチェンの少年ハジは、目の前で両親をロシア兵に殺され、乳のみ児の弟を抱え、誰もいなくなった村から逃げ出す。
些細な罪を免れるために強制入隊させられたロシア人コーリャは、暴力を振るうことに最初は嫌悪感を持つが、紛争地帯という麻薬に犯され人間性を失っていく。

 「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス監督で、主演も「アーティスト」のベレニス・ベジョなので絶対観に行かねば!と思いながらなかなか時間が作れず、上映も明日まで、しかも一日一上映のみ。朝一の上映のために家事もほっぽりだしたけど、滑り込みで観られて、本当に本当に本当に良かった。

 無声映画を作るほどの監督なので、言葉が無くても目・態度だけで、色々なメッセージが伝わってくる。
とくにハジの目にはずっと惹き付けられる。開始5分からハンカチが手放せない。

一件落着・めでたしめでたしで終わらないところに、監督のメッセージが強く訴えられていて、終演後の余韻が深い。

ハジの姉役で出演したのチェチェン人の「『アーティスト』の監督の映画に出るということよりも、チェチェンの人々がロシア人から受けてきた暴力のすさまじさをようやく世界に伝えることができる映画に参加するということの方が、重要だった。」という思いが、この映画の価値を語っている。

 亡くなったジャーナリストの後藤健二さん、山本美香さんは、こんな現実を伝えたかったのだろう。
schwan

schwanの感想・評価

4.5
メモ
一年半(1994〜1996)続いたチェチェン紛争から三年後の1999年。
モスクワでのテロをきっかけに、
第二次チェチェン紛争が勃発する。
この時の首相はプーチン氏。
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.0
"心がえぐられる"とはこういうことを言うんですね。被害者の家族はもちろん、非道すぎるロシア兵の一人ひとりもまた、完全なる被害者なんです。人間が人間でなくなる過程が恐ろしい。
Mena

Menaの感想・評価

3.7
主役の男の子の表情が素晴らしかった。
本当に優しい人に保護されてよかったし少年の笑顔が見れた時本当に嬉しくて嬉しくて。

物語の最初と最後が同じなんだけど見ていってラスト本当に驚いて鳥肌が立った。戦争とは本当に酷で愚か。
Yuka

Yukaの感想・評価

3.8
ハジの悲しみ、恐怖心がひしひしと伝わり、何度も泣かされそうになりました。

こんな酷い状況におかれても、必死に生きようとする強さにも感動しました!

ハジがどんどん心を開いていく過程も見てて、こっちまで嬉しくなりました😊

最後は、やっぱり家族なんだなって思いつつ、心を開いていた2人の関係を思うと切なくもなりました…

そして、最後に、始めの少年のシーンが繋がったとき鳥肌が立ちました。
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