Seina

ターナー、光に愛を求めてのSeinaのレビュー・感想・評価

ターナー、光に愛を求めて(2014年製作の映画)
2.5
ターナーの時代の日常をのぞき見しているような感覚の映画。映像はターナーの晩年の絵画を思わせる眩しい光と滲むような優しい色合いが混ざり合っていて美しい。
残念な点を言えば、この映画では、晩年だけを切り取っているのがもったいない。どうせターナーという人物を題材とするのなら、アカデミーで評判を得ていた青年期と中年期、晩年の対比を盛り込むべきだったと思う。中年期以降のぼんやりとしたターナーを代表する風景絵画にたどり着くまでを描かなければ、ターナーという人物、そして絵画の魅力を伝えることができないのではと思った。
Seina

Seina