ミミック

雪の轍のミミックのレビュー・感想・評価

雪の轍(2014年製作の映画)
3.9
・トルコのカッパドキアでホテルを営む元俳優のアイドゥンと若き妻ニハルの夫婦間の葛藤と町の人々との交流を描く
・トルコ版「北の国から」といった趣で、主人公アイドゥンがだんだん田中邦衛に見えてきた
・特に家賃が払えない家族にまつわる一連のエピソードがとても倉本聰で、終盤ニハルが夫の寄付金を勝手に渡したら暖炉に投げ捨てられるシーンは頭にさだまさしが流れた
・青みがかった夜の雪景色や暖炉に灯される部屋の明かりが画面から冬の寒さを伝える映像美
・雪道で凍死していた野良犬、最終的に逃がした馬、撃ってもまだ息をしていたウサギ
・全体通して会話劇。夫婦の平行線の会話、舞台の台詞を引用したなじりあい、そしてラストのアイドゥンの独白エンド
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