久しぶりの戦争もの。
戦争というよりもクリスカイルというイラク戦争に従軍した伝説の狙撃手の人物像、妻や子供達との生活、戦争観、死生観などを忠実に描いたもの。番外編で主演のブラッドリークーパーもそのように語っていた。
戦争によるPTSDなどは様々な映画で描かれているものの、やはり酷いもの。アメリカに帰るとヒーローではあるが、味方を守るために非戦闘員の女子供を狙撃する必要があることもあるし、味方が突然死んで行く場面や多くの目を背けたくなる場面もある。
最近、アメリカのアフガニスタン撤退というニュースに接して、中東でアメリカが兵力を展開することに対する意見もアメリカ国内にはあり、その経緯も描かれている映画もある。しかしながら、戦場では単純に生きるか死ぬかという現実のみ。
この映画の構想段階ではクリスカイルは健在であつたが、話を進めている途中で突然に亡くなってしまうというのも奇遇。
番外編も併せて見たい。