御朱印帳

007 スカイフォールの御朱印帳のレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
3.4
007シリーズの50周年記念作品。
ダニエルボンドは自らの弱味を見せたり、観察力鋭く瞬時に心理分析をしたりする。自分を見捨てた組織であるが、持ち前の責任感から職務に復帰する。

ボンドカーは、しばらくはBMWだつたが、お馴染みの007のテーマとともにアストンマーチンが久々に登場、また、Qも久々に登場するも怪しい発明家のおじいちゃんではなく、ITを操りMI 6の活動を支える若者にイメチェン。マネーペニーや小道具も復活して50周年を祝う。ジェームズボンドは古風と言われると確かに。

007シリーズでは、風光明媚な都市を見せるために舞台が世界中あちこちに飛んでいたが、舞台はトルコ、上海、ロンドン、スコットランド。トルコの街で家屋の上でのバイクレース、列車の上でのバトルを見せる。上海では煌びやかなネオンサインに隠れるように影絵のような格闘を見せたのは美しい。上海での廃墟の島は日本の軍艦島をモデルにした模様。今回はボンドの故郷のスコットランドの スカイフォールというところにあるボンドの生家も舞台となるが、ボンドの過去の一端は見せるが深入りせず、ボンドも生家を破壊するのに全く感傷は見せない。

50周年にふさわしく、これまでの作品へのレスペクトを込めたノスタルジーとこれからも継続するための斬新さを織り交ぜて、相変わらずゴージャスに制作費をかけて楽しませてくれる。
御朱印帳

御朱印帳